手放せない本

「マンガばっかり読んでるとバカになるでしょ!」とか「置く場所ないでしょ!」とか、マンガ本を買う度にぴーすに怒られているこのはむらび。それでも全く反省せずにぴーすの目を盗んで大人買いをしては即効バレてまた怒られる、というのを繰り返しております。

昔に比べたら手持ちのマンガ本の絶対数は相当減ったんだけどなぁ~…ラララとか思いながら、それでもなんとか量を減らそうと、昨日、古本屋へ里子に出すため棚卸しをしてみたのですが、これを何度か繰り返すうちに、気がつけば我が家の本棚にはもうどうしても手放したくないモノしか残っておらず…。
巻数の多いモノは文庫本で集め直して少しでも省スペース化をはかるとか、手の打ちようはあるのですが、文庫とかだと色々修正されとるじゃん~?と、いつも残留させてまうモノのひとつが、「風と木の詩」のフラワーコミックス版(全17巻)。オーギュ初登場時のたったひとコマのためにずっと手放せないでいます。
だってヒゲ生えてるんだもん。 → それもかなりアホっぽい口ヒゲが!
以前、知人の持ってる愛蔵版を見たらそのコマ、見事に修正されててヒゲオーギュじゃなくなってたので、これは貴重なヒゲに違いない、と勝手に思い込んでるんですが、きっとぴーすに言わせれば「そこのコマだけスキャンすればいいじゃんバカバーカ」という程度のものなのでしょう。
しかしそれ以外にも風木に関しては妙な思い入れがあります。
なぜならば、このはむらびが生まれて初めて手に入れたマンガ本が、フラワーコミックス版の風木8巻だったからだ!!
忘れもしない、あれは私が幼稚園生の時。たまたま父親と近所のセブンイレブンに行った際「フハハ好きなものを買うがいい」と言われたので、喜び勇んで中身も見ずにジャケ買いしたのが風木8巻なのだった…。
えらい中途半端な買い方してるのは、なぜか巻数の概念がなかったから。その後も有吉京子の「SWAN」9巻だけとか高橋亮子の「つらいぜ!ボクちゃん」3巻だけとかを買ってもらってたし。(無駄なことばかり記憶してる私)
今にして思えば、風木8巻はアスラン編だったのがせめてもの救いでした。1巻から素直に買ってたら、幼稚園児の分際で親から勘当されるところでした。8巻だけ単品で見ると、奇跡のようにギリギリ普通の少女マンガです! でもオーギュの手下どもにアスランがひんむかれてるシーンが当時は本気で謎でした!
ちなみに風木がホモマンガの金字塔だと知ったのは、中学生になってからでした…。

↑この表紙、今でも好きです。美しいです。宗教画みたいで。
自分が死んだ時には、ぜひ風木8巻を棺に入れて頂くことにしよう。